python_mac こんにちは。グラフブース@中山です。
Mac SierraにPython3.xをインストールしてメインで使えるよう環境を整えました。Macを購入すれば既にPython2.7がインストールされている状態なのですが、今回はこれを削除せずに残しておいて(残しておく必要はいまのところないのですが)、新たにPython3.xをインストールして切り替えを行い、必要であれば2.7に戻して使える状態にしています。簡単にできるのですが、はじめてやってみる人には.bash_profileの編集あたりで時間がかかってしまうかもしれません。
あらかじめXcodeは最新のものにしておきます(インストールされていない場合は最新のものをいれておきます)。

おおまかな流れ

1.念のためバージョンの確認
2.Xcodeをインストール
3.Homebrewをインストール
4.pyenvをインストール
5..bash_profileの編集
6.pyenvでPython3.xをインストール
7.最後に確認

手順

1. SierraにインストールされているPythonのバージョンを下記コマンドで確認
python --version
Pyton2.xで返ってきたら3.xをインストールする準備へ。

2. Xcodeをインストールしていない場合は、App Storeからダウンロード
導入が終わったらCommand Line Toolsもインストールしておきます。
xcode-select --install

3. つぎにHomebrewをインストール
Homebrewはソフトやライブラリを簡単にインストール&アンインストールできるmacOS用パッケージマネージャーです。とても便利なのでいれておきます。ターミナルに下記コマンドをコピペ+enterでインストールが開始されます。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
終わったら正常にインストールされているか確かめます。
brew -v
バージョンが返ってくればOK。

導入エラーチェックをするときは
brew doctor

4. pyenvをインストール
pyenvはPython環境を管理できるツールです。これをいれておくと複数のバージョンのPythonのインストールや切り替えが簡単にできます。
brew install pyenv

5. .bash_profileの編集
「.bash_profile」はbashシェル実行時に読まれる環境設定ファイルです。これを編集しておかないと、Python3.xを入れても動いてくれません。
.bash_profileがあるか確認します。
ls -la
あれば問題無し。
なかったら下記コマンドで作っておきます。
touch .bash_profile
viで編集。
vi .bash_profile
下記のコマンドを書き込んで保存します。
export PATH="$HOME/.pyenv/shims:$PATH"
編集した内容を反映させます。
source .bash_profile
編集したpathが通っているかを確認。
echo $PATH
pathが通っていればOKです。

6. pyenvでPython3.xをインストール
インストール可能なPythonのバージョンを見ます。
pyenv install -l
例えば、バージョン3.5.1を入れたい場合は
pyenv install 3.5.1
インスートールが終了したらPython3.5.1を実際に使える状態にします。
pyenv global 3.5.1

7. 最後に確認
正常にインストールできたかを確かめます。
python -V
指定してインストールしたpythonのバージョンが返ってくればOK。

参考にしたサイトです。
参照:Homebrew
参照:pyenvはどのようにバージョンを切り替えているのか?
参考:【Python3系対応】Mac(OSX EL Capitan)でpyenvで簡単にインストールして試す